道

やべっ！っと思った瞬間、いってーなぁーっと言う言葉と同時にけられた。まさか蹴ってくると思わなかった私はさらにヒートアップ。むなぐら掴んで壁に押しあてた。きずいてはいなかったが、下駄箱一つ壊してしまった……。彼女の制服もビリビリ。

少しの間、沈黙がつづいた。次の瞬間、ドアが開いた！相談室のお姉さん？が帰ってきた。入り口で争ったまま動かずそこにいたから、もちろんお姉さんはビックリ……。

何してんの？何があったの？ひっきりなしに聞いてきた。お互いはじめてここまで派手な喧嘩をしたため何も言えず、ただただつったっていた。

とりあえず中で一人ずつ話聞くから！っと言われた瞬間にはっと思い、動きはじめた。

まずは私から話をしだした。彼女に手をあげてしまったことに後悔し、声は震え、手の震えもとまらなかった……。

次は彼女の番！彼女もまた涙を流し、鼻をグスグスさせていた。

二人の話が終わり、彼女だけが先に帰らされた。あとから話を聞いたところ、お遊び感覚で相談室にきたらしい。勉強はする気ないし、高校にも行く気はない。そう話したらしい。そして彼女は私も同じ気持ちできていると思っていたのに……。