またまた渡せない彼女。こくこくと時間はすぎ、ついに下校の時間……。

私が焦ってるのも知らない彼女は半分渡すのをあきらめていた。各クラスおわる時間が若干違うため廊下に違うクラスの奴がたむろっていた。そんなかに奴はいた!

私達のクラスがさようならの挨拶をすまし彼女に渡してこいよっとすすめた。

彼女はなかなか行動にうつさない……。じれったくてイライラしていたら彼女の隣の男子がうちらの話を聞いていたらしく渡してやるよっと言ってくれた。盗み聞きが役にたつとは……。

正直なとこ自分で渡したほうがいいけど渡せないままおわるなら妥協だっと私も納得せざるをえなかった!

たぶん5分くらいで奴は任務を完了して再びクラスへもどってきた。

渡しにいってる間彼女は恥ずかしかったのか恐かったのか顔をあげなかった。

おそるおそる私が最初に聞いた事。

「もらってくれたぁ?」なぜだか私のほうが緊張して返事をまっていたのに。返ってきたことばが「うん。ありがとうだって」っとあっけらかんといいやがった。

ったく男は本当に女の気持ちがわからない馬鹿ばっかり……。まぁーおかげで彼女も顔をあげ少し安心していた。