「何するの?」





「あなたを描くんですよ。僕は絵描き何です、まだ仕事としては出来てないんで、今はあくまで趣味ですけど」





そういって男は私を描きだした。





「ヤるんじゃないの?」




私は動かないようにしながらも聞いてみた。





「はい、僕は今絵描くのが好きだから今はそういうことに興味ないんです」





男は慣れた手付きで絵を描きながらも私の質問に答えた。





「そう、そんな事が好きなんだ。私にはわからないは」





「えへへ、わからないですよね、絵描くのが好きになるなんて、でも僕には絵を描くしか能がないんです」





男は無邪気に笑った、あぁ懐かしい。最近私に近寄る嫌な笑いとは違う。純粋な笑い。