こんなに近くにいたのに
あたしは彼に思いを
伝えることが出来なかった。



そして彼に突然言われた


『俺彼女が出来た。』




この言葉を聞いたとき
あたしの恋は心の中で
音を立てて、崩れた。



そして決めたの…――

彼の恋を応援するって





でも…――


彼が彼女とケンカして
うまくいかなくなったとき
あたしは期待するの…。




別れてあたしの存在に
気づいてほしいって…。



ずっと揺れてる
あたしの心。



決意はちょっとしたもので
揺らいでしまう。



弱いな…。


この決意の弱さは
彼を思っているって
言うことでもあった。



だから一度聞いた
こともあった。


『あたしのこと
どう思う?』


彼は迷わず答えた。