「可愛いよねー、MIOって。撮影のときも、小悪魔のような表情はもうそそるそそる・・っっグホ!!!」

このままじゃ危険地帯まで行きそうな花蓮にケシゴムを投げつけた。

「ギャー!!!!大丈夫、花蓮!!!」

「アハハハハ・・。ごめんごめん、手がすべった。瑠奈、怪我ない?」

「あははーw無いよー、大丈夫ww」

わざとらしく瑠奈を心配してみる。そうすると、必ず花蓮は「私には心配せんのかい!!」とツッコミを入れてくる。

そんな他愛もない(?)話をしている間に、チャイムが鳴った。

私は、前に座っている花蓮の髪を引っ張った。

「い゛っっ・・・!!!何?痛いんだけどー・・・」

そういって髪の根元をおさえる。

「ちょっと花蓮・・・。瑠奈にバレたらどーするの?!」

「あー、さっきのこと??だーいじょうぶだって!!眼鏡でアンタは変わるんだからっ!」

可愛く(?)ウインクを決めて言うけど、その声すら大きくて意味無い気がするんだけど。