「きゃぁ…ちょっと…なんでこんなに真っ暗なのよ~!!」
ねえ今何時よ!
大体なんでこんな夕方に企画するのかが分からない!
「これ絶対夜でしょ~」
私は一人で大騒ぎしていた
『とにかく懐中電灯つけろ!』
さすがに煩かったのか隣から的確な指示が飛んできた
おお!そうだった
「ちゃんとこれがあったんだ!」
カチッとライトをつけると
さっきよりか幾分ましになった
『はぁ…お前に持たしておくと危ねぇ』
そういって私の手から懐中電灯を取り上げると
腕をぐいぐいと引っ張られるように中に入っていった
あいた右手で頬を触ると
自分のものじゃないみたいに熱かった
左手もじわじわ汗が出てくるようだ
おかしいな
今日そんなに暑くないぞ?…