…最初は何を似合わない乙女チックな話してんだよって思っていた
けど
なんとなく
千秋の言いたいことがわかってきた
『彼方さぁ、私に手伝えって言う前に親にちゃんと言ったの?由香里ちゃんにちゃんと言ったの?
…まだ何もやっていないんじゃない?
それなのにもう人に頼ってる、このドアホ!やるべきことしっかりしてからにせんとめんどくさくて手伝っとられんわ!』
キ、キャラ崩壊してんですけど…
『私の思い違いだったのかもね…あんたのこと廉に話さなければよかった』
怒りと呆れが混じったような顔をして
意味深な言葉をボソッと呟いた
「おい、何の話だよ…」
『こっちの話、気にしないで』
じゃあ頑張ってー
とやる気のないせりふを残して
千秋はヒラヒラと手を振りながら立ち上がった
このまま
屋上を出て行きそうな雰囲気だった