…俺指定した時間より遅くなったと思うんだけど




まだ来てないって何だよ!






何だか…律儀に千秋を待っている俺を誰か褒めて欲しいね





特にすることもなかったので

コンクリートの地面に座り込んで


ボーっと空を見上げていた






「…あいつと会った時もこんな感じだったなぁ」


『あいつって由香里ちゃん?』


「そうそう…ってえ!いつ来たんだよ!」






すぐ後ろから聞こえてきた声


どうも千秋は俺と背中合わせに座っていたらしい…





何で俺の周りってこんなに変な奴が多いんだろ





『いつって…さっき?』


まあそうだけどさ…




「はぁ…まあいいや、許婚解消するの手伝え」




俺はいきなり本題に入ることにした