【彼方SIDE】




…拒否された





『いやぁっ!…最低っ!』







初めて女に拒否された…











昔はかなり遊んでいた俺



女は歩いていれば誘わなくても寄ってきた



来るもの拒まず去るもの追わず



朝帰りは当たり前



悪い奴等ともつるんでいた






そんな俺を

両親は見てみぬふりをして放置していた




俺は

そんな腐った世界で生きていた







『稜雅と同じ学校に行く』



俺の理解者はその時稜雅だけだった




前まで高校にもいかねえと言っていた俺だから

両親は二つ返事でOKした