だって… 私以外の人に 触れて欲しくなんか無かったから… 分かっている これが俗に言う『嫉妬』 って事ぐらい …教室は 雲の切れ間から溢れる 薄ピンクの夕日で照らされていた この夕日で 真っ赤な顔が 隠せるだろうか… 膨らみきった恋心は 隠せるだろうか… 教室まで着くと 私の体は電池が切れたように動かなくなり 壁に背を預けて座り込んでしまった 頬を伝うのは 微妙な温かさの涙だった