『由香里もさ、試してみる?』
瞳が怖い
「な、何を?」
やっと立ち上がったのに
また足がガクガクしてくる
ちょっと気を抜くと倒れこみそうだ
『大人の遊び』
最上級の悪魔の笑みを浮かべて言ったとたん
私の頭の後ろと腰に手を回して
グイッと私を引き寄せた
突然の事に力が抜けきってしまったのは足だけでなく
体全体に力が入らなくて
抵抗すら出来ない状態だった
そんな状況の中
私の唇に触れたのは
熱い吐息と
苦しいほどの
彼方の熱だった…
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