「咲……」

ん?…俺は後ろを振り返った。

「お弁当…いる?」

昨日より大分疑問形になってきた。

「手作り?」

「一応…」

「いる!いるに決まってんじゃん!」

「ありがと…」

そう言うと琉輝はスッと座ってしまった。

「おい…」

「ん?」

俺は今度は放心状態だった矢駒の方に体を向けた。

「まぢなんだな……うっわ―先越されるなんて…(泣真似)」

そっちかよ!

「まぁ頑張れ。」

俺は上から目線で矢駒に言った。