君だけに贈るKISS―――――


「うるさい、黙れ、口塞ぐぞ?」


「それ女が言う言葉かよ?」

ぐぐっと顔を近づけ飛夜(ひや)は言う。

あたしはさらに顔近づけて飛夜にKISSをした。

「ぷはっ…お前相変わらずうめえのな。今まで何人としたんだか…」

「こんなKISSは飛夜だけだけど?」

「否定しねーんだ?」

「否定できないから」

「あーもー優亜(ゆあ)の全てを俺にしたい…」

「今からでも遅くないよ?」

あたしは挑発するように耳元で言う。

「ふうーっ」

暖かい息を吹きかけると飛夜は
「あっ」

と声を出した。

「てめえ…襲うぞ?明日立てなくしてやる」

「やってみなー♪」

あたしはベッドに座る飛夜に向かい合うように乗った。