「怖がってた訳じゃないもんっ!」


おっ…?なーや、高校入ってツンデレ度も上がったな。


「…………き、だから…。」


「えっ?ごめん、よく聞こえなかった。」


すると、なーやは布団から上半身を起こし、座ってる俺の肩に体重をかけ、耳元で口を開いた。


「…好き、だから!」


“カプッ”


「なっ!?」


なーやのやつ、耳甘噛みしやがった。


「…ッー///俺が耳弱いって知っててやったのかよ!?」


「へぇー…知らなかった♪」


そう、リズミカルに言うなーやに今度は俺が耳元で言ってやった。


「熱もう無いんじゃね?じゃー良いよなぁ…?」


俺はなーやの口元に自分の唇を持ってった。



「待った!」


「ぁあ!?」


突然の 待った に半ギレの俺…情けねぇ。

俺はぐいっと顔を近付けて言った。


「待ったなしだろ?」