「んなの、ねぇーよ。それとも、もっと熱が上がるようなことしちゃおーか?」


わがままななーやをちょっといじめたくなった。


「……良いよ、別に。」


えっ!?


驚いたのは俺の方だ、『良いよ』つったよなあ!?

俺はあまりに驚きすぎて、なーやをガン見した。


「なっ…なによ?」


このどもり具合から、本当は嫌なんだ…ってことがわかる。


「俺は熱出してるヤツに手ぇ出すほど卑怯じゃねぇよ。」


俺は安心させるようになーやの頭を撫でた。