教室に帰り
先生がいつ来るのか、
一体どんな先生なのか、
久々に静かな朝だった
皆が皆あの村上優希とゆうヤツの
ことしか頭にない様子だった

私はその空気が嫌で、
ドアの隙間から顔を出した
アイツが来た

「来た!」


皆にそう知らせると
クラスの中は一気に静まり返った

ガラッ


「なんでこんな静かなの?
結構荒れてるって聞いたケド」

そう笑いながら言った

「ってか、こんな状況で…」

どうやら言葉に困ってるみたいだった

「机もガタガタで、並び順も列もバラバラ
そう言いたいんでしょ?」

そう私は言った

「いや、まぁそうなんだけどね
でもいいクラスそうでよかった!」

この言葉で一気に皆の口が開いた

「先生独身?」
「そーだよ!彼女いないの?」
「いや!いるだろ!先生イケメンだもん!」

こんな言葉が次々と飛んだ

「世界中にいるよ!」

「「嘘つけ!」」

クラス全体がこのやり取りで
笑顔になった

「じゃあ!出席とるな!」

「永瀬知己!」「はい!」
「中島海星!」「はい!」
「山田彰人!」「はーい!」

「大倉ナ「はい!」

「早いなぁ!」

そうして次々皆の名前が呼ばれていった