「いるか?」


『ん~…あ、いた。』



教室のドアの前で先輩を探して見ると、窓側で他の先輩達とたまって喋ってる。



俺達に気づきそうにねぇな…。



『教室、入っちゃっていいかな?』


「入るか…。」



全然気づかれそうにないから、教室に入ることにした。



『せんぱ~い。』


「お、翔と拓斗じゃん。どした?」



椅子に座ってた先輩が立って、俺達の髪をクシャクシャと撫でながら聞いてきた。



「今日の放課後、居残りしなきゃなんで、部活休みます。」

「まじ…?翔も?」


『…はい。』



ん~…と、顎に手を置いて考えるポーズをする先輩。