『じゃ、ひと口だけ。』


「うんっ!」



そう言った亜優は大きめのひと口サイズを俺の顔に近づけてきた。



「はい、あ~ん。」


『あ~…ん。』



パクッと食べたパンは柔らかく、口の中ですぐ溶けた。



「おいしい?」


『おいしい。』



今度買ってみよ。



「ヒューヒュー♪熱いね~お2人さん♪」


「暑苦しいぞ翔。」



ニヤニヤ笑いながら、茶化してくるバカップル。



『なっ…「翔く~ん!今から応援団集まれだって!」



突然、大声を出して走ってきた女の子。



『え~…今から?』


「そ♪」



またぁ?