最悪…。



『拓斗はなにすんの?』



後ろの席が拓斗だから、クルッと後ろを向き聞いた。



「俺は審判係。」


『えぇ~…一緒に応援団しようぜ。』


「は?やだよ。だって、こ……何でもねぇ。」


『だって、何だって?』



よく聞こえなかったから聞き返すと、ニヤリと笑いながら


「…なんでもねぇ。」


と言った。



『なんかすっげえ気になるんだけど…。』


「別にたいしたことじゃねぇから。」


『ふ~ん…?』



よく分かんないけど、それ以上聞くとキレられそうだからやめた。