『すいませんっ!遅れました~!』



予鈴が鳴り終わる直前に教室に入ってセーフ…。



「はい、佐倉に決定~。」



先生の言葉に、パチパチと拍手するクラスメート。



『え…?』


「ほれ。」



コンコンと黒板を叩く先生のほうに視線を向けるとー…。



『…げっ。』



黒板には体育祭の役割っぽいのが書いてあって、応援団のところに俺の名前が書いてあった。



『無理です!』


「遅刻した罰~。」


『遅刻してませんっ!ギリギリでした~!』


「あ゛ぁ?」


『…何でもないっす…。』



負けを認めた俺はそそくさと自分の席についた。