そんな那智の姿に思わず、
グウーっとお腹が鳴ってしまった。
だって、
昼から何も食べていなくって、
昼だって簡単に済ませただけだし…。
「 あれ実來カレーは?? 」
一先ずお肉を手で持ち、
目を丸くして問い掛ける。
「 それが…料理器具無くって出来ないの。 」
空腹のお腹をぎゅうっと押さえる。
「 那智・・・1個ちょうだい?? 」
あたしの特技、上目遣い。
上目で那智を見つめると那智は、
「 食べかけだけど…やるよ!! 」
顔を赤かくしながらお肉を手渡した。
「 ありがとっ那智! 」
ペコっと礼をすると、
あややんのもとへ駆けて行った。
「 …実來可愛過ぎ。 」
ぼそっと実來の後姿を見つめながら呟いた。