「 はい!! 」



 同じクラスの岡本幸喜は、



 色々な材料が詰め込んである大きな袋を



 先生の前の調理台に置いた。



 「 いっぱいだなあ。

 じゃあ包丁持ってくる。 」



 そう言って古くさい家庭科準備室の



 ドアを開け、入って行った。



 「 …ねえB組外で、

 バーベキューするんだってさ。 」



 羨ましそうな声でボソッとあややんが



 耳打ちする。



 「 いいなあ。 」



 「 だよねえ…。 」



 二人で羨ましそうに肩を落としていると、



 「 あああああああ!! 」


 
 先生の叫び声が、



 家庭科室に響き渡る。



 「 え?何? 」



 「 先生どうしたの? 」



 クラス中がざわつき始めた。