海へ着くともう、


  
 男子やら女子やらが



 騒いでいた。



 「 あっ実來…!! 」



 海で遊んでいる那智が、



 あたしを呼ぶと、



 顔が真っ赤になった。



 「 どうしたのー? 」



 問い掛けながら、那智のもとへ駆ける。



 「 いや…そのお…。 」



 顔を真っ赤にして下を俯きながら



 小声で話す。



 すると隣に居た那智の友達が、



 「 こいつね実來ちゃんの水着姿に

 照れてんの!! 」



 那智をバシッと叩きながら、言う。



 「 あ、そうなの?じゃあ行くね。 」



 そう言ってにこりと微笑み、



 あややんのもとへ走った。