「 失礼しました…。 」



 職員室を出ると、



 肩をがっくりと落とし、



 ため息を吐いた。



 
 明日から、

 1年生はキャンプが始まる。

 1泊だけ海島と言う

 謎の学校へ泊まるそうだ。

 楽しみだけれども…

 少し怖いような…。



 でも勉強もあるんだよね…。

 明々後日から夏休みだし…。

 毎日学校行かなきゃならないし…。

 はあ…。



 トボトボ歩きながら


 
 またため息を吐いた。



 
 「 みーらい!! 」



 後ろからあたしを呼ぶ声が飛び込む。



 ふと後ろを向くと、



 「 那智!! 」


 
 部活帰りの那智が居た。



 スポーツバッグを肩に掛け、


 
 額やら頭やら、



 物凄く汗を流している。



 
 「 凄い汗だね…那智…。 」



 はははと苦笑いするあたし。



 「 陸上ハードだからな!

 …てか臭い? 」



 那智もはははっと笑うと、



 急いで自分の体を嗅ぎ始めた。



 「 ううん。 」



 首を横に振るとまたトボトボと歩き始めた。