高校生活も慣れ始めた、7月。
外は夏空に変わり、太陽が
一層に眩しくなった気がした。
制服も衣替えし、半袖になった。
夏はあたしが物凄く大嫌いな季節。
だけど
この夏は、
思いっきりエンジョイしちゃうもんね!!
「 この成績でエンジョイだって? 」
放課後の職員室。
あたしは和泉先生に、
「話がある」と言われ、渋々と着いて行った。
「 総合点99点って…どういう事かな? 」
1枚の紙切れをペラペラと、
あたしに見せつける。
「 えーいやあ…その…。 」
オドオドしながら必死に言い訳を考える。
「 言い訳は宜しい。
夏休みは…補習だな。 」
にこりと不気味な笑みを浮かべる先生。
「 ええええええええ!!! 」
職員室など関係なく、
大声を上げると他の先生から
冷たい目で見られてしまった。
「 分かったなー??
土日関係なく毎日来いよー??
んじゃ、帰って宜しい。 」
先生は笑顔でそう言うと一枚の紙切れを渡した。