沙綺の方を見ると、細かいことは言うなよといった表情で見つめ返してきた。


透は喜ぶ彩音達に水を差すつもりは無かったので素直にありがとうございますと頭を下げた。


それからしばらくの間、皆でワイワイと談笑した後に、一同はマンションに帰ろうと席を立った。

そんな彼等の最後を歩く幹矢に対して白蓮が声を掛けた。


「不動さん、貴方には少し伺いたい事があるんじゃが…。」


急に呼び止められて幹矢は不思議そうな顔で白蓮に向き合った。


「僕に…ですか?答えられる事なら何でも聞いて下さい。」


「それはありがたい、ならば率直に問おう。
…三種の神器のありかをご存知かえ?」


白蓮の問いかけに幹矢はすぐに答えようとはせずに、あごをさすって考えた。