「ふふふ…坊やはきっと勝つわよ。何故かしらね?力じゃ太刀打ちできないのは分かってるのにそう思えちゃうの。」


御影に肩を貸してもらいながらやって来た命は、痛みを堪えながらにこりと笑った。


「取りあえず敵も見あたらない、天岩戸が消失してしまった以上ここにいる意味が無くなった。
他の人が来る前に宿に帰ろう、こんなに破壊してしまったんだ、間違いなく騒ぎになる。」


御影は皆を見回しながらそう言った。
確かに観光目的の客が絶えない場所だ、前鬼達が見つかったら言い訳どころではない。


一同はもうしばらく残りたいという後ろ髪を引かれながらも、御影の意見に賛同した。

その時である。

空から眩い光が差し込み、忍達を包み込んだ!


「な、何よこの光は!?」


驚く一同が空を見上げた瞬間、その光はスゥッと消えていった…。


そして…。


「あれ?私達何でこんな所にいるの?」


「どこだここ?」


忍達はお互いの顔を見つめて不思議そうな顔をした…。