不思議そうにキョロキョロしている忍に幹矢がボソッと呟いた。


「ああ、それならさっき彩音ちゃんに引っ張られてお風呂に行ったみたいだよ。」

「そうじゃ。何も知らない彩音は忍と勘違いしていたみたいだったのぅ。」


幹矢と月読は内心ワクワクとしながら遠い目でお茶をすすった。


「なーんーですってー」


髪の毛が逆立たんばかりに怒りのオーラ爆発の忍は、近くに居た沙綺に非難の眼差しを向けた。


「な…あ…ちょっと待て!俺は何も知らねーよ!」


沙綺は後ずさりしながら自分の無罪を訴えた。

それを見た忍はこれまで見たこと無い勢いで走り出すと、勢い良く風呂場に入っていった!