「わかった?もう坊や達には、彼との対峙は避けられないのよ。」

命はそう呟くとフワリと音も無く透達の前に飛び降りた。

地面にしゃがみ込むように着地をした命をじっと見つめる元に、忍と彩音が疑いの眼差しで見つめていた。


「師匠どこ見てんのよ?」


「うむ、なかなかのボインじゃ。谷間がまぶしい…。
……何を言わせる。今はそんな事を言っとる場合じゃなかろう。」


「いいわよ、やっぱりねと確認しただけだから。透と沙綺も覚えておいたらいいわ。師匠がまじめな顔してる時はエッチな事考えてるだけだから。」


忍と彩音はかなり冷たい視線を元に送ると、必死に威厳を取り戻そうとする彼を無視して命に話しかけた。


「私達に逃げ場は無いのね?じゃあ胸を張って会うわよ!一発ぶち込んでやらないと気が済まないわ!
どうやったら会えるの!?」


忍は腰に手を当ててしかめっ面になると、腹をくくったようにそう言った。


「胸をねぇ…ふふふ。可愛い。」


命は忍を見つめると、口に手を当ててクスリと笑った。


「可愛いって何よ!!何が可愛いのよ!!ってか、どこ見て言ってんのよ!!巨乳!!」


「何って、そう思っただけよ。胸がどうかしたの?ふふふ。」
明らかに挑発してるとしか思えない態度の命に、透達はヒヤヒヤしながら見ていた。