病院からマンションへと帰りついた透達は、荷物を片づけてリビングへと集まっていた。

流れでそのまま上がり込んだ幹矢と月読は、黙ってお茶とミルクをすすっていた。


「不動さんはいつまでこっちにいるの?出雲の神社は忙しいって言ってなかった?」


忍が冷蔵庫の中身を確認しながら幹矢に問いかけた。メモを取っている所を見ると買い物に行くつもりらしい。

幹矢は湯呑みをテーブルの上に置くと、天井を見上げて答えた。


「そうだねぇ‥もう少ししたら一度帰らなきゃいけないね。向こうに残してきた巫女の1人が非常に心配で…。」


苦笑いを浮かべる幹矢を見上げながら月読も同意した。


「あのドジは死んでも治らんわ。何やらかしとるか分からんぞ?」


それを聞いて幹矢はガックリと肩を落として溜息をついた。