「しかし都には陰陽師様が居られるのでお気をつけて下さいね?我々もスサノオの情報を手に入れたならば速やかに報告に参ります。」


『おお、そうしてくれや。
奴の事考えたら腹が立ってきた酒も回ってきたし俺様も寝るぞ。』


そう言って酒呑童子はフラフラと境内に上がると、大の字になってグーグーといびきを立てて眠りに落ちた。

周りの鬼達もすでに熟睡しており、生半可な事では起きそうにない。

とうとう待ち望んだ時がやってきたのだった。


「頼光、後はあんたらの出番だ。最後まで気を抜かずに行くぜ!!」

葉明の言葉に頷いた頼光と四天王は、荷台の底に隠しておいた刀を取り出した。

抜き放つと晴明によって強化された刀身がぼんやり光っているように見えた。