馬を止めた葉明達は,横目で鬼達の数を数えてみた。


(10?20?いや、30近くはいるな…。)


背中にじっとりとした汗を感じながら、葉明は鬼達の親玉を探した。


(どいつが酒呑童子だ?あのデカいのか?それともあそこに座っている奴か?)


葉明がキョロキョロしていると、先程話しかけてきた鬼が再び声を上げた。


『お頭!さっき話した人間達が着いたぜ!』


『ガタガタうるせえんなもん見たらわかるわ』


すごい剣幕の怒鳴り声がしたかと思うと神社の扉を蹴り破って、中から長髪の男が出てきた。