「そうですね…調べた中で聞いた話では、人間達と変わらない大きさの者から三倍ほどの者まで様々らしいです。…ただし。」


そこまで言って頼光は言葉を切った。


「何だよただし…って?」


「霊格が高い鬼ほど前鬼達の様に人型に近い者が居るとか…。
…知性の高い者は人間に代わって都に住み、自分の思うままに暮らしている時もあるようです。」


その話を聞いた葉明は先日晴明が話した酒呑童子の事を思い出した。


「それなら酒呑童子も人型の可能性があるって事だな…。」


その名を口にした瞬間、全員の持つ松明の火が突然消えた!


「何故だ風など吹いてないぞ」


一同慌てふためく中、頼光がそう叫んだ。
葉明はその声に反応して頼光の方を見た瞬間息を飲んだ!