話を振られた頼光は誇らしげに頷き、葉明に同行してもらえるように願い出た。


二人の熱い眼差しを受けた葉明は断るわけにいかず、渋々承諾した。


「わかったよ…やればいいんだろ?
…はぁ〜おっかねえなあ…。」


葉明が肩をがっくりと落としてうなだれていると、再び門番の声が聞こえた。


「安倍晴明様が参られました!」


扉が開かれた向こうには険しい顔の晴明が立っていた。


「晴明!丁度良い時に来た。占いはうまくいったのか?」


ゆっくりと帝の前にやってきた晴明は、頼光に並んで膝をついた。


「長らくお待たせ致しました。占いは万事うまくいきましてございます。」