「今の話しはナイショだよ。

誰にも...

話したことないからね...

僕と佐原さんの秘密だよ。」





私は泣きながら頷くしか
できなかった。






先生の強さを
垣間見た気がした。



そのあとも、
涙を止められなくて
戸惑いながら俯いていると、
急に目の前が真っ暗になった。






私は一瞬、何が起きたのか
理解できなくて、固まっていた。






私は冬吾先生に

抱き締められていた。



私を抱き締める
腕の力が強くなって、
先生の鼓動が

伝わってきた



その音を聞いたら
余計に私の鼓動も
早くなった。



急な展開に緊張しながらも

先生の温もりに
なぜか安心した...






「お願いだから

もう泣かないで...。



佐原さんに泣かれると

どうしていいか

わからなくなるんだ。


佐原さんには...

笑顔が似合うから

笑っていて欲しい...



僕の隣で... 」



私は驚いて顔を上げると


先生はちょっと照れ臭そうに

でも、私を真っ直ぐに
見つめながら
言ってくれた







「佐原さんが好きだから

僕の恋人に

なってもらえますか?」



私は嬉しくて
また涙が溢れた。


伝えたいことは
たくさんあるのに

うまく言葉にならなくて

頷くことしかできなかった。



「...あり...がとぉ...
...ござ...います。

...私も.........
冬吾...先生が...
...好きです...」



でも、この言葉だけは

どうしても伝えたかったから。





「よかったぁ〜

佐原さん、泣き止んで。

いや、紫、笑って。」


先生に言われて
私は涙を抑えて
笑った。

だって、ホントに
嬉しかったから。


「紫って呼んで貰えるの
イイですね。

私は何て呼べばイイですか?

やっぱり冬吾?冬吾さん?.....」


「(笑)どっちでも
かまわないよ(笑)。」


「ん〜じゃあ、
呼び捨てはちょっと照れるので〃

冬吾さんで...〃」


「りょーかい(笑)」







Marowを後にして、駅まで
二人で歩いた。


冬吾さんと
手を繋いでいることに
驚きと喜びを噛みしめた。

1人で、にやにやしてたら

冬吾さんに

「どうしたの」って
不思議がられた。


「何でもない」って
言ったけど納得してない
みたい(笑)。






「あっ。院内では秘密にする?
僕は公にしてもいいし、
紫はどうしたい?」


紫って呼んでもらえたことにまた嬉しさを噛みしめた(笑)


「私たちのこと...

黙っていてもイイですか。
冬吾さんときちんと並べると思うときまで

秘密にしていたいんです。
お互い、働きづらく
なりますし...


相談に乗ってくれた友達には伝えたいんですけど...」



「うん。いいよ。

でも、プライベートでは、
敬語禁止ね(笑)」


「あっ!はいっ!
つい癖で?ごめん(笑)」