「ああ、悪いね」

赤坂さんが
少し笑って言った。

「風邪引かないでくださいね」

わたしはそういうと
珈琲をいれるため
キッチンへ向かった。

やかんに水を入れて
火にかけようと
したとき、珈琲の粉が
無いのに気がついた。





「赤坂さん、ちょっと珈琲の粉買ってきます」

わたしは赤坂さんに
告げた。

「悪いね」
赤坂さんはまた謝った。
浮気がバレたときも
赤坂さんは
こうやって謝るのかな。

わたしは傘を持って
コンビニまで走った。