「あの人、大学出て、お店を?」


「ん〜何かアイツ、昔スッゲー好きな彼女に疑われたのが原因で別れてね…在学中にバーテンダーの資格を取って、今じゃココのオーナーさ。本当の顔を隠したいって言ってたよ」


「そうなんですか…」


「ま、こんな店してたらその女の子と会うこともないだろうし、県外らしいからな」


「人には事情があるんですね」


あんなにカッコイイんだもん


彼女が疑うのわかる


「何飲む?直哉に任せるか?」


「はい!お任せします」


椎名さんは直哉さんに何かを頼んだ