私は何か用事がないか考えた


「麻奈〜私、今日、用事あるから、そろそろ家に向かっていい?」


「いいよ?用事あったの?」


「うん…さっきメールがあって」


「男?」


「ううん…同僚」


「そう…」


私は適当に嘘を言って麻奈を送り、部屋に戻った


イライラしたまま…


椎名さんが可哀想


私だったら…私だったら麻奈よりも椎名さんの気持ちに応えられる


私は自然と椎名さんに電話をかけていた