リボンを結び直したカバンを持って、また月日は流れてく。

色の褪せてしまったリボン。

もう一度、あの蝶(ひと)の元へ導いてほしくて。

風が強く吹く。

視界を水色のものが横切っていった。

しばらくして下に落ちたのは、水色のリボン。


少しだけ、もう一度逢えそうな気がした。