その後、一週間くらい私はリボンを探し続けた。

━━━一度逃がした蝶は二度と見つからないのに。

もうダメかな。と思って諦めて家に帰ろうとしてたときだった。


「ねぇ、これ君の?」


ピンクのリボンを持った男子が私に言った。


「あ、そう!!ありがとう!!」


ホッとしてリボンを受け取った。


「本当はもっと早く渡すつもりだったんだ。でも、渡す前にいつも帰っちゃってさ…。」

苦笑しながらそう謝った。

「そうだったの?ごめん、気づかなくて…。」

「いや、いいよ。それに、ちょっと思ってたんだ。」

「え?」