話されないことのショック……。
鈴姫のショックは、奏真と苺が付き合うまでの気持ちを隠されていた俺のショックと同じくらいなのだろうか？
(別に隠してない)
「ねぇ奏真」
「ん？」
「寂しいから恋しいに変わる時って、どうしたらわかる？」
「……は？」
奏真の顔が、久しぶりに歪んだ。
だって俺は『恋しい』と思う気持ちを待っているけど……実際いつ『恋しい』気持ちになるか、今すでに恋しいのか、よくわからない。
自分で決めたことだけど、自分でもわからない！
「……お前、もしかして……そんなことで……」
「……この前までは、スゴく寂しかったんだ」
奏真がおーっきなため息を吐いた。
――そして
