鈴姫の気持ち……。


「お前陽乃芽先輩が寂しいとか心配とかしてるとか考えたことあるか?」

「え……?」

「昨日相談受けた」


陽乃芽先輩が、奏真に……?


「まぁ電話でだけど……お前のこと心配してた。『最近避けられてる気がする。私なにかした?紲になにかあった?何か聞いてない?今は会わない方がいいのか』って」


陽乃芽先輩が、俺を心配してる……?

呆れたとか、もういいやとか、思ってない……?


「正直俺も心配なんだよ。お前が話してくんなきゃ俺だってそばにいてやるくらいしかできない」

「奏真……」

「とりあえず、俺に言えないんだったらまず陽乃芽先輩に会いに行けよ。理由や悩みを話されないことがどれだけショックなことか、その目で確かめろよ」