俺は今、史上最恐の危機に陥っている。


この危機から逃れられないのかと考える度に……恐ろしい。

なんて恐ろしいんだ。


これじゃ、あんなことやこんなこと、さらにはそんなことまで出来ないじゃないか!!

『論外』ってこういう事を言うのか――!!


「まだ悩んでんのかよ、紲」


はぁ、なんてため息をつきやがる奏真。


「どうせまた弟扱いの事考えてたんだろ?無視よりいいだろ?プラスに考えろ」

「だって弟だぞ!?身内になっちゃうじゃないか!」

「お前は誰にとっても弟キャラだろ?何だよ今更、俺にとっても弟みたいなもんだぜ?」

「なに!?」


まさか、奏真にも弟に見られていたなんて、新たなる真実発覚……。