「ごめんな!」



「いえ…」



「今俺達のクラスで流行ってんだ。俺様ゲーム。でっ、今日お題を出すのが、唐沢元…俺なわけ」


そう言って唐沢くんは笑った。ドキンと胸が高鳴った気がした。



かっこいいな。唐沢くん



私が唐沢くんにときめいてると、それに気付いたのかアラタくんは、ブスッとした表情をしている。


「俺好きなんだよ!昔から、だからお題に合ってんだろ?」



「ふ~んアラタがな…」



いきなりの告白に私は、固まった。石化状態の私の頭を撫でるアラタくん。



うわ~どうしよう!初めて言われたよ!好きって…なんで私なんだろう?未来ちゃんなら分かるけど…



「返事は?」



切なそうな表情でアラタくんが私に聞いてくる。



「へ返事って…」



罰ゲームみたいな物かもしれないよね?私なんかに…なんで…それに私の昔のあだ名知ってるんだろう?



「俺告白してんだけど…」



「だけど…」



小声で呟くように言うと、アラタくんははぁっとため息をした。



「変わってねぇーな?」