「水野、道教えて」

「あッずっと真っ直ぐ
 行ってください!
 曲がるとき言うね。」

「了解。」


柏木は自転車をこぎ始めた。

「………柏木」

「ん?どした〜?」

「柏木は私のどこを
 好きになったの?」

「……えッ?!///」

柏木の顔を見なくても
赤面してるなってすぐ
わかってしまった。

可愛いと思ってしまった。
柏木の話を聞けば、
自分のこの気持ちが
何かわかるんぢゃないか
そう思って私は質問した。
「教えてくだサイ。」

「…………////
 ……水野さぁ〜
 2ヶ月くらい前に
 俺が喧嘩してる所
 見て、怖がりながら
 俺にハンカチ渡した
 こと、覚えてる?」

――――……ハンカチ?





あッ!思い出した!

「イチゴ柄だった?!」

「そう、イチゴ。」

「やっぱり!私ね、
 あのときは柏木の
 こと怖くなかった」

「え!?」

「ナンパされてた女の子
 守って喧嘩したでしょ」
「……」

え、アレ?
返答がない……

私気に障ること
いっちゃったカナ?!

「…あのッ!柏木!!」

「………それ」

――――――え?