家を出て



空を見上げた




今は夜



きっと伊織くんも書店を閉めて



お家にいるだろう




明日 明日



未来は明日の積み重ね



私は明日


そのまた明日


明日の明日の明日も


伊織くんと一緒にいたい




伊織くんと一緒に過ごす


明日を待ち遠しく


生きていきたい




それは空羽



あなたが教えてくれたこと






「私のワガママっぷりを
見ててね、空羽」



私はトランクを引きずり



夜の道を歩き出す




もちろん



愛しい あの人の元へ