なんだか、頭を後ろから殴られたくらいの衝撃があった
「それで1日で別れたの?」
てっちゃんは首を傾げてから
横に振った
「今度はオレが土下座して頼み込んだ
オレのこと好きじゃなくていいから
1日だけって言わないで
付き合って欲しいって」
土下座…………
「だって好きな女の子抱いて
それじゃさよならって
割り切れねぇよ………」
てっちゃんは懐かしむように
穏やかな顔して話した
「最初は空羽、困ってたけど
空羽が首を縦に振るまで
絶対、顔上げねぇからって
床にオデコ付けて土下座して
まぁ、オレもズルいよな
空羽はわかったってうなずいた」
「そ、それで………?」
私が おずおず伺うと
てっちゃんは私を見つめて
「結局、1ヶ月で終わったな」
「1ヶ月?はやっ」
私の言葉に てっちゃんは苦笑い
「空羽はやっぱり、てっちゃんを幼なじみ以上には思えないって
すっげぇ申し訳なさそうに謝るから
あ、空羽に辛い思いさせちゃいけない
哀しくても、空羽のために
吹っ切らないと……って」