「ま、ちょっと恥ずかしいけどね」
どっかのベタな青春ドラマかっ
そんな感じに恥ずかしく
頬を軽く膨らませた
すっかり てっちゃんと和んで
湖を見つめてると
………ちょっと待って
今 この人
なんて叫んだ?
空羽
好きだったぞ
そう叫びませんでした?
え?
「ちょっとぉ!
てっちゃん」
私はてっちゃんの肩をガシッと掴み
「いつ?いつから空羽が好きだったの?」
はぁ~って てっちゃんは白い息を吐きながら
「反応、遅すぎ」
あきれたように呟いた
「湖はもういいか?
寒いから車で話すべ」
私がうなずくと
てっちゃんは車の方へ歩き出した