ツッコミどころは
たくさんあった



まず、私は埋葬と言ったので あって



あんな大きな声で想いを叫ぶんじゃなくって



静かに静かに気持ちを胸にしまうのが私の目的で…………



「ほら、風羽も」


てっちゃんは私の背中をバシバシ叩いて


叫ぶように 促す



いや、冗談じゃない と


てっちゃんを横目でにらむと



てっちゃんは本当にスッキリした表情で私に笑いかけるから



…………仕方ないなぁ




私も大きく息を吸い込んで




「伊織くんのバカ――――っ

幸せになれよ―――――っ」



てっちゃんに負けない大きな声で叫んだ


ハァ…………って

息を吐くと




てっちゃんが



「な?めっちゃスッキリだべ?」



満足そうに笑った