私の目からは
涙が 溢れて
頬を伝って流れて止まらない
「空羽……ありがとう……」
「がんばってよ風羽
私だけじゃなく、てっちゃんだって、心配してるんだから」
………てっちゃん
お母さんの言葉を思い出す
毎週、空羽に会いにくる
てっちゃん
「空羽………てっちゃんは」
てっちゃんは 何で そんなに空羽に
空羽は少し困った顔して
「そこはノーコメントだな
どうしても知りたいなら
てっちゃんに聞いて」
「う、うん………」
私は もう一度
空羽に向き直って
「ありがとう空羽
私、がんばるよ」
空羽は優しくうなずいた
「ねぇ、空羽
空羽はどこにいるの?」
空羽は どこから私を見てるの
やっぱり私の中にいるの
空羽は静かに首を横に振って
「空」
空?
「やっぱり定番はお空の上でしょ」って
イタズラっぽく笑った